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金色に輝く橋が画面全体に架かる豪壮華麗な屏風である。橋の下には銀泥による青海波風の水が流れ、川辺には金箔や金泥で表した水車や蛇籠が配されている。近景の柳は、右隻から左隻にかけて、新緑に芽吹く春の柳から葉が生い茂る夏の柳へと変わり、季節の移ろいを示している。このような柳橋図は宇治川の水車で知られる宇治の名所を描くものとされ、室町時代の名所・景物画の中に宇治橋図の先例が見られる。現在同種のものが数例知られ、中には長谷川等伯の印をもつものがあり、長谷川派が得意とした画題と考えられている。
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